特等席で料理を満喫した

2011.12.17

イギリスの古い諺に「口笛を吹きたくなったら足許に注意しろ」という言葉があった(ような気がする)。階段で蹟いてトレイをぶちまけないように自重しながら無事に部屋に辿り着いた。ビールにワイン……ひとり船旅は愉しい!さあ、ここからが忙しい。先ずは風呂にお湯を張る。風呂上がりのビールが待ち遠しい。洗面のベイシンに水を入れ缶ビールを泳がせて冷やす。さすが豪華客船、お湯の出る勢いがシティホテル並み、あっという間にお湯が張れた。

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別に見たい番組は無いが、とりあえずテレビのスイッチを入れ、鼻歌混じりにバスタブに浸かる。船の中で風呂に浸かって、さてこれから食事、気分が悪かろう筈がない。豪華客船ではあるが、バスローブやガウンはない。その代わり浴衣はある。やはり日本人には浴衣が一番。この辺り、パナマ船籍ではなく、日本の船であることの有難みを実感させてくれる。先ずは缶ビール。プシュッ。ングッ、ングッ、ぷふあ〜、んまい。いやあ、やっぱり船旅はいいなあ。枝豆をぶちっ、ぷちっ。タタキにポン酢をたっぷり掛けて、串カツにはカラシをたっぷし塗って、と。「そんなに沢山カラシを付けたら身体に悪いでしょ」と誰に注意されることもない。付け放題。小袋破りに失敗して、指先がポン酢とカラシまみれになっても、直ぐ手を洗えるのも嬉しい。三歩先には洗面所があるのだ。普段なら開け口が見つからずイライラするところだが、小さなビニールパックをくるくる回してキリコミを探す時間も愉しいものである。たびさきだもの。ひとり船旅は何と愉しいのだろう。もっと早くに実行すればよかった、と悔やまれる。